ピストンコラージュの特徴


■特徴1「音源」

音源には WAVEファイル(PCM) と専用音源ファイルが使える。
WAVEファイルなら、無料配布や市販されているものを使える。
自作の WAVEファイルを使えば、より個性のある作曲活動ができる。
専用音源ファイルは専用ソフトで作成できてPCMに比べて格段に小容量。

■特徴2「出力」

ピストンコラージュで作った曲はピストンプレイヤーで再生することができる、
WAVEファイルとしても出力することができるから、いろいろな場面で活用できる。

■特徴3「再生用DLL」

ピストンコラージュで作った曲を自作のプログラムで再生することができる。


用語説明

プロジェクトピストンコラージュで作成する曲データのこと
音源プロジェクトに追加された音色のこと
ユニット音源を使用して演奏をする奏者のようなもの
1つのユニットは一度に1つの音を鳴らすことが出来る
イベント各ユニットが持つ演奏データ
音を鳴らすイベント「ONイベント」
音階を変えるイベント「キーイベント」などがある
ビルド曲データを WAVEファイルに出力すること



画面説明

ピストンコラージュには3つの画面モードがある。
モードの切り替えはツールパネルにあるタグで切り替える。

 音源編集モード  
 ユニット編集モード 
 キー編集モード  


■音源編集モード

音源の追加・変更・削除をおこなうモード。
以下は音源を3つ追加した画面。



プロジェクトパネル曲名やテンポなどの表示・変更
ツールパネル編集モードの変更・音源の追加
音源トレイプロジェクトに追加した音源が並ぶ
音源フィールド音源の情報を表示
プレイヤー演奏の開始・停止など



■ユニット編集モード

ユニットの追加・削除とイベントの編集をおこなうモード。
以下はユニットを3つ追加してイベントを配置した画面。



スケールパネルイベントの表示倍率・編集制度
プロジェクトパネル曲名やテンポなどの表示・変更
ツールパネル編集モードの変更・ユニットの追加など
ユニットトレイプロジェクトに追加したユニットが並ぶ
ユニットフィールドONイベントを編集する
ボリュームスイッチボリュームイベント編集を開く(後で詳しく)
プレイヤー演奏の開始・停止など



■キー編集モード

単一ユニットのキーイベント編集をおこなうモード。



スケールパネルイベントの表示倍率・編集制度
プロジェクトパネル曲名やテンポなどの表示・変更
ツールパネル編集モードの変更・編集ユニットの変更など
ユニットトレイ編集中のユニット
ユニットフィールド編集中のユニットフィールド
鍵盤編集中のユニットが使用している音源を鳴らす
キーフィールドキーイベントを編集する
ボリュームスイッチボリュームイベント編集を開く(後で詳しく)
プレイヤー演奏の開始・停止など



プロジェクトの設定

プロジェクト設定画面で曲の名前やテンポを設定する。





名前半角16文字以内
拍子曲の拍子
ビートテンポ曲の速さ( 20 から 400 まで )
小節数曲の長さ
現在イベントのある範囲が最小値
(イベントの編集中に自動的に増える)
サンプリングサイズサンプリングサイズと曲の長さ(秒)


音源の追加と操作

■音源の追加

ツールパネルの + ボタンを押して、音源ファイルを選択する。





■音源の変更・設定・削除・エクスポート

音源を右クリックして音源メニューを表示



CHANGE音源ファイルを選びなおす
EDIT設定を変更する(後で詳しく)
REMOVE音源を削除
EXPORT音源をファイルに出力


■音源設定画面



タイプ音源の種類
名前半角16文字以内
情報音源の情報
基本キー音源が表すキー(69がラ)
補正周波数に対する補正値
ループ音をループさせる
音末処理音の終端のノイズを消す
拍で補正ドラムループ音源などを指定の拍数にフィットさせる
使用する場合は補正の値が拍数になる
(例:4拍のループ音源なら補正 = 4)


ユニットの追加と操作


■ユニットの追加

ツールパネルの + ボタンを押して、ユニット名と使用音源を選択する。





■ユニットの名前を変更・削除

ユニットを右クリックしてユニットメニューを表示



EDITユニットの名前を変更
REMOVEユニットを削除


■ユニット設定画面



イベント数ユニットに配置されているイベントの数
名前半角16文字以内


■ユニットの選択・並び替え

左クリックでユニットを選択。
ドラッグ+ドロップで並び替え。
CTRLキーを押しながら左クリックで複数選択。



■ユニットの消音

ユニットトレイ左端のシンボルをクリックで消すと
そのユニットは再生中に音を出さなくなる。



イベントの配置

■ONイベント

ユニットのイベントフィールドを左クリック+ドラッグで ONイベントを配置。
オレンジ色の線の長さが音を鳴らす時間の長さになる。
右クリック+ドラッグでイベントを削除。



■キーイベント

キー編集モードでキーイベントを配置する。
キーイベントの配置には2つのモードがある。

 キーイベントと同時にon/offイベントも配置  
 キーイベントのみを配置・削除 


左クリック+ドラッグしてキーイベントを配置。
右クリック+ドラッグでイベントを削除。
カーソルキーの上下で編集ユニットを切り替える。
ユニットが複数選択されている場合は編集ユニット以外のイベントを青色で表示。



■その他のイベント

ONイベント・キーイベント以外のイベントはボリュームイベントフィールドで配置する。

画面左下のボリュームボタンでボリュームイベントフィールドを表示。






VELOCITYベロシティ音の強さ。
VOLUME PANボリュームパン音の位置を音量で表現。
VOLUMEボリューム音量。
KEY PORTAキーポルタメントキーの変化を滑らかにする。(後で詳しく)
VOICE NO音源番号音源の変更。
GROUP NOグループ番号グループの変更。(音響効果で使用する)
KEY CORRECTキー補正周波数に対する補正値。
(現状ではベロシティとボリュームの効果に差はありません)


ポルタメントについて

ポルタメントはキーを滑らかに変化させるイベント。
これを使えばピッチベンドやビブラートなどの表現ができる。

ポルタメントイベントは「ONイベント」と同じで
ラインの長さがキーの以降時間になる。
ドラッグ無しのクリックでゼロを配置できる。



ポルタメントイベントはループ開始位置に戻るか
次のポルタメントイベントに来るまで有効。



↑設定されたポルタメント時間でキーが滑らかに変化する。



↑ポルタメントが設定されていても、
ONイベントがある場合は滑らかにならない。


イベント編集メニュー

スコープフィールドをドラッグで範囲選択。
範囲を選択した状態で右クリックでメニューを呼び出す。



COPYコピー
CUTコピーして削除
CLEAR消す
DELETE消して詰める
TRANSPOSEキーイベント一括変更
SCOPE数値入力で範囲を設定する

スコープフィールドをドラッグ無しのクリックで位置選択。
位置を選択した状態で右クリックでメニューを呼び出す。


PASTEコピーしたものを貼り付け
INSERTコピーしたものを挿入
SCOPE数値入力で範囲を設定する

ドラッグが面倒な広い範囲の場合は scope を使ってください。


曲のリピート範囲と終端

再生フィールドで曲のリピートイベントや終端イベントを配置する。
リピートイベントも終端イベントも1つのプロジェクトに1つまで配置できる。

リピートイベント 曲の再生は終端からこの位置へジャンプする。
終端イベント 曲の終端を指定できる。
配置しない場合はプロジェクトの小節数で終端が決まる。 


目的の小節で再生フィールドを右クリックしてメニューを呼び出す。



Set Repeatリピートイベントを配置
Set LAST終端イベントを配置
Cut Repeatリピートイベントを削除
Cut LAST終端イベント削除


プレイヤー

プレイヤーを使って編集中の曲を再生する。
再生フィールドで一時的な再生範囲を指定することもできる。



loop曲の終端まで再生したらリピートイベントか
曲の先頭に戻って再生を続行。
scroll再生にあわせてフィールドを自動スクロールする。
mute消音を有効にする。


■一時的な再生範囲の設定

再生フィールドを左クリックして一時的な再生範囲を指定する。



小節の最初の方を左クリックすると開始位置(start)を指定。
小節の末端の方を左クリックすると終了位置(end)を指定。
同じ場所でもう一度クリックすると削除します。

注:この再生範囲はプロジェクトファイルには保存されない。


完成した曲のファイル出力

完成した曲は試聴専用ファイル(*.pttune)やPCM形式(*.wav)で出力することができる。

*.pttune はピストンプレイヤーかDLLでのみ
再生することができる。編集することはできない。
汎用的(だと思われる)非圧縮サンプリング形式。

注:*.wav の出力は時間がかかります。


音響効果(簡易)

メニューのプロジェクト → 効果 → ディレイ でディレイ効果を設定する。





単位周波数が基準にする単位。
周波数反復回数。
割合減退する割合。
グループ効果を適用するグループ番号。

設定例と効果


コメントを付ける

メニューのプロジェクト → 効果 → コメント でコメントを書く。





環境設定

メニューのプロジェクト → 設定 → 環境設定 で音質などを変更。
音質を下げることでアプリケーションの処理を軽くすることができる。





チャンネルモノラルもしくはステレオ
サンプルビット1サンプルを表現するのに使用するビット数
秒間サンプル1秒を構成するサンプル数
デバイス再生に使用するデバイス
バッファクリックしてから音が鳴るまでの時間
PCの性能が許すなら 0.03 ぐらいが理想
フォントプロジェクト・音源・ユニットの名前表示に使用するフォント


ショートカットキー

キーボード操作でいくつかの処理がワンタッチで行える。

1つ戻すCTRL + Z
やり直しCTRL + Y
全小節選択CTRL + A
上書き保存CTRL + S
コピーCTRL + C
切り取りCTRL + X
貼り付けCTRL + V
簡易再生/停止スペース
編集ユニットの変更カーソルの上/下
横スクロールSHIFT + マウスホイール
またはカーソルの左右
縦スクロールマウスホイール
表示倍率の変更CTRL + マウスホイール